クリエーターという名の預言者

よぉ、相棒。「バーディ」だ。
日本には「以心伝心」という言葉があるよな?何も語ることなく、通じ合うことを美徳とする極めて日本的な風習だ。でも、それは情報も少なく、価値観が多様化していない頃の話。今日においては、そのような美徳の文化も多様な価値観の中に埋没し、解りあう事の出来ない原因にしかなっていないし、なにより多様化した価値観の中での、相手を察する想像力さえ減退してるのが、現在なんだぜ?
この時代に、本当に分かり合おうとするならば、実も蓋もなく全てを語るところから始めなくちゃならない。しかし、相手が聞く耳を持ってなければ、それも無駄な徒労に終わり、語るべきなのに語られない言葉ばかりが溢れだし、誤解や無駄な争いを生み出すわけだ。
わかるかい?相棒?
言葉も物も価値観もありふれた世の中じゃ、特別なものなんか一つもないし、「以心伝心」という言葉すら、ただの祈りに変えてしまうほどに、「本当の想い」や「真実や事実」を正確に人に伝えること自体が難しいってことだろうな。
でも、その語られない言葉を形にすることが、「作品」であるのならば、クリエーターって職業ほど魅力的な預言者は他にいないのかもしれねぇなぁ。
なんにせよ、中途半端に語ることが一番、誤解を生むし、中途半端に語り、あとは「以心伝心」みたいな不確かな祈りにまかすというのが、一番、混乱を大きくし、人と人との争いを起こすのだろう。
まあ、言いたい事を言うほど勇気の必要なこともないのだがな。
今日の話はここまでだ。また、会おうな相棒。
2006-07-12 18:52:24/ネバーワールド制作スタッフ
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