兄損

突然ですが、私はカラオケが大好きです。
なので、週末になると良くカラオケに行くのですが。
この間のソレは普段と大分違いました……
終業時間10分前、何の因果か会社に残ってしまった濃いメンバー。
彼らの心は一つ。
「アニメソングで完全燃焼すること」
そういうわけで、
"アニソン縛りのカラオケ大会 朝までやるよ In池袋"が、始まってしまったのです。
この世に星の数ほどアニメはあれど、個人が知りうるアニメには数に限りが有ります。
そのうえ、ヴィジュアル系等のタイアップ曲は歌唱不可という強烈なルールが付いている為、自ずと歌える歌は限られてきます。
そう、
歌詞に必殺技や、キャラクタの名前、更には台詞まで入ってくるのは当たり前の、70年代80年代の古きよきアニソンと……
「さすが、Ambition自称ヲタク集団なり、全く焦りが見えていない……」
始まって直ぐにこう言いたくなりました。
常人ならスタート10分で悶え苦しみ始めるであろう、この奇妙な空気の中、30近い男女が童心に返り、歌を唄い、踊り、叫んでいる。
そう、時は既に世紀末であった。(過ぎてる)
さて、楽しいときは過ぎ去り、気づけば終了時間まで残り1時間を切ろうとしていたその時。
敗北を知らぬ筈の兵(ツワモノ)、その紅一点"筆頭ロック女史"が弱音を吐いたのです。
「もう……もう、唄えませぬ!!」
マイクを持つ手は振るえ、目は虚ろ。
狭い部屋のタバコの煙に包まれたその姿は、正に幽鬼を思わせるほどであった。
しかし、そんな事でこの戦(イクサ)を放棄させる程、この私は甘くない。
「ならぬ!! 唄え、唄い続けるのじゃ」
こう、冷たく言い放ってやったのである。
自分だけ、hideの歌を唄いながら……。
※この話はフィクションな気がしますが、真実8割に2割の嘘を絶妙な温度でブレンドした、正に20世紀最高と呼べる叙情詩である。
2006-08-17 18:32:03/ネバーワールド制作スタッフ
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